「とやま和牛 酒粕育ち」
のはじまり
富⼭にあるものを⽣かして
とやま和牛の価値を高めたい
この想いのもと、富山県内の肉牛農家は考えました。
とやま和牛の価値を高めるには「おいしさ+α」が必要であると。
では、その「+α」とは何か?
たどり着いた答えは
・牛も健康でなければならない
・地域で持続可能な取り組みでなければならない
というものでした。
この考えにより、富山県酒造組合の協力のもと、地酒造りの過程で生まれる栄養豊富な発酵食品「酒粕」に着目しました。そして、その酒粕を飼料として与えたことから「とやま和牛 酒粕育ち」のはじまります。
「とやま和牛 酒粕育ち」
の評価

県が実施した官能評価試験の結果、他産地の和牛に比べ肉質の「やわらかさ」「多汁性」「脂の甘み」の項目で有意差があるとの評価を受けました。その主な要因として考えられることは、
「酒粕」はアミノ酸、ビタミンB群、ペプチドなどの栄養成分を多く含んでいること。
「酒粕」を与えることで、牛の胃の中の微生物が活動しやすい環境を維持することができました。それにより、牛が健康に育つことができました。
このように、飼料を使用することは、フードロス削減にも良い影響がもたらされました。そして、その牛の堆肥を農地に還元し米を育て、その米で地酒を醸造する。これにより、「とやま和牛 酒粕育ち」の取り組みは、地域資源を持続可能な形で循環し、SDGsへの貢献にもつながるものになっています。
(参考:全国農業協同組合連合会富山県本部)